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テレビの電気代は意外と高い?サイズ毎の消費電力や電気代も紹介!

エココト編集部 2020-8-3

テレビは、エアコンや熱を発生させる厨房機器に比べると、それほど消費電力が大きい家電製品ではありません。しかし、頻繁に使用し、使用時間が長くなることから、その電気料金は決して低いものではないのです。

そこで、今回の記事では、テレビのサイズごとの消費電力や待機電力、またどの程度の電気代がかかるかについて解説していきます。

テレビの消費電力

液晶テレビ(32V型)の消費電力は、平均50W程度です。その消費電力は、ほかの家電製品(以下を参照)と比べると、小さいとみることができます。

家電製品の消費電力
IHクッキングヒーター・・・3000W
電子レンジ・・・1400W
電気炊飯器・・・1300W
洗濯乾燥機(乾燥時)・・・1100W
掃除機・・・1000W
エアコン(10〜15畳用)・・・750〜1100W
エアコン(6畳用)・・・450W
冷蔵庫・・・200〜300W
蛍光灯照明・・・100W
電球形蛍光ランプ・・・12W
LEDランプ・・・8W
※ 参考:公共財団法人 東京都環境公社「家庭の省エネハンドブック 2018

しかし、テレビの消費電力は、そのサイズで大きく異なります。

テレビのサイズ毎の消費電力

液晶テレビは、そのサイズが大きいものほど、以下のように消費電力が大きくなります。

液晶テレビのサイズ毎の消費電力
19V型・・・27W(19〜38W)
24V型・・・37W(25〜54W)
32V型・・・56W(37〜100W)
40V型・・・78W(53〜115W)
50V型・・・152W(100〜348W)
55V型・・・188W(130〜309W)
65V型・・・240W(175〜467W)
70V型・・・430W(390〜470W)
※ カッコ内は製品による消費電力の差異(最小~最大)
※ 参考:経済産業省「省エネ性能カタログ 2017年 冬版

このように、消費電力が小さいように思える液晶テレビもサイズが大きくなると、その消費電力は跳ね上がります。その値は、大型のものではエアコンに匹敵するほどになりますので、その分電気料金も高くなります。

テレビの待機電力

また、テレビは、リモコンで電源をオフにしても、テレビは稼働しており待機電力を消費します。これは、テレビがリモコン信号の受信待機状態にあったり、地デジ放送から番組表などの情報を受信していたりするからです。

待機電力は、テレビのサイズによる違いはありませんが、平均0.3W、小さいもので0.1W、大きいもので1.0W程度です。非常に小さいと思えるかもしれませんが、常に消費しているため、年間にすると多少の電気料金はかかります。

プラズマテレビの消費電力

プラズマテレビは、メーカーの撤退により現在では製造されていませんが、今でも使用しているご家庭もあるのではないでしょうか。

このプラズマテレビですが、液晶テレビに比べて消費電力が2〜3倍ほどと大きな電力を必要とする家電製品です。製造年がおよそ2000〜2010年であることから省エネ性能が低いこともありますが、以下のように消費電力は大きくなっています。

プラズマテレビのサイズ毎の消費電力
32V型・・・200W
42V型・・・300〜350W
50V型・・・400〜500W

テレビの年間の電気代

以上、テレビの消費電力と待機電力について見てきましたが、これから年間の電気料金を算出すると以下のようになります。

テレビのサイズ毎の年間電気料金
19V型・・・922円
24V型・・・1163円
32V型・・・1427円
40V型・・・2112円
50V型・・・3438円
55V型・・・3935円
65V型・・・4880円
70V型・・・6900円
※ 1日に4.5時間使用し、残り19.5時間は待機状態とした
※ 電気料金は1kWh当たり27円として算出
※ 参考:経済産業省「省エネ性能カタログ 2017年 冬版

なお、この場合の待機電力による年間の電気料金は、待機電力が0.1Wで19円、0.3Wで57円、1.0Wで192円となります。

このように、テレビの電気料金は意外と高く、家庭での機器別の消費電力量は、4位のエアコンよりも大きい、電気冷蔵庫と照明器具に次ぐ3位となっています。テレビは、毎日コンスタントに使い続けることから、電気料金は自然と高くなってしまうのです。

参考:経済産業省「家庭でいちばん電気を消費するものは?上手な省エネの方法

まとめ

いかがでしたでしょうか。

テレビの意外な電気代の高さに驚いたのではないでしょうか。とは言え、省エネ性能が向上して待機電力が小さくなってきた現在、テレビの消費電力量を減らすのは中々大変です。

しかし、最近では太陽光発電と蓄電池を導入すれば、家庭で電気を生産して蓄えることができますので、電気代をゼロにすることも不可能ではなくなっています。
家全体の節電を目指し、太陽光発電や蓄電池の導入をご検討してみてはいかがでしょうか。