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照明を節電する一番の方法とは? 照明代が年間でいくらかかるかも解説

エココト編集部 2020-8-7

消費電力が小さいように思える照明。しかし、照明は、複数設置が標準的であることもあり、思いの外、電気代がかかる電化製品です。

この記事では、照明の消費電力量や電気代、また照明で使用する電気の節約方法について解説していきます。

照明の消費電力量は大きい

各家庭にいくつも設置している照明器具ですが、その消費電力量が家電製品の中でかなりの割合を占めていることをご存知でしょうか。

実際、2009年の調査では、1位の電気冷蔵庫に次ぐ2位で、その割合は13.4%。2014年の調査では、東京都に限定していますが、その割合は18.4%の1位となっています。つまり、照明は、各家庭の電気代についても大きな部分を占めているのです。

照明の年間の電気代

日本の1世帯当たりの年間消費電力量は、平均4,397kWhと報告されています。そのため、照明の消費電力量の割合を15%とすると、照明だけで年間659.55kWhもの電力を消費していることになります。さらに、これを電気代に換算すると、照明それだけで年間17,807円(27円/kWhとして算出)もの電気代がかかっていることが分かります。

参考:経済産業省 家庭における消費電力量のウエイト比較
参考:東京都環境局 家庭におけるエネルギー使用状況

LED照明への交換が一番の節電方法

それでは、照明分の電気代を節約するには、どのような対策を採れば良いのでしょうか。

その一番の方法は、ご家庭の照明を全てLED照明にすることです。例えば、電球形の照明であれば、消費電力は以下のようになっています。

電球形ランプの消費電力
白熱ランプ・・・54W(810lm)
蛍光ランプ・・・12W(810lm)
LEDランプ・・・9.4W(850lm)
※ lm(ルーメン)は明るさの単位

特に、白熱ランプは、同等の明るさの製品でも、蛍光ランプの4倍、LEDランプの5倍もの消費電力が必要となります。しかも、白熱ランプの消費電力は、省エネ性能が向上した最近の32V型の液晶テレビとほとんど変わりません。

照明の種類による電気代の比較

そして、照明の種類による電気代を比べると以下のようになります。

電球形ランプの年間電気代
白熱ランプ・・・2,920円(54W)
蛍光ランプ・・・650円(12W)
LEDランプ・・・510円(9.4W)

このように、白熱ランプは1つあるだけで、かなりの電気代がかかってしまうのです。

参考:経済産業省 家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬

まとめ

いかがでしたでしょうか。

照明の節電には、LED照明に交換することが一番です。特に白熱電球はエネルギー効率が悪いため、真っ先に交換することをオススメします。

また近年では、太陽光発電と蓄電池を併用することで、ご家庭で使用する電気全てを賄うことも可能となっています。節電はもちろん、環境問題対策としても蓄電池などの導入をご検討してみてはいかがでしょうか。